【本】『幸せになる勇気』岸見 一郎, 古賀 史健  #34

投稿者: | 2016-04-25

”役割として「教える側」に立っている人間が、「教えられる側」に立つ人間のことを敬う。尊敬なきところに良好な対人関係は生まれず、良好な関係なくして言葉を届けることはできません”
”尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のこと”
”「目の前にいるあなた」を知れば十分ですし、原理的にわたしは「過去のあなた」など知りようがありません。くり返しますが、過去など存在しません。あなたが語る過去は、「いまのあなた」によって巧妙に編纂された物語に過ぎない”
”叱責を含む「暴力」は、人間としての未熟さを露呈するコミュニケーションである。このことは、子どもたちも十分に理解しています。叱責を受けたとき、暴力的行為への恐怖とは別に、「この人は未熟な人間なのだ」という洞察が、無意識のうちに働きます。 ”
”「わたし」の価値を、他者に決めてもらうこと。それは依存です。一方、「わたし」の価値を、自らが決定すること。これを「自立」と呼びます”
”われわれは「自分のことを信じてくれる人」の言葉しか信じようとしません。「意見の正しさ」で相手を判断するのではないのです”
”不可分なる「わたしたちの幸せ」を築き上げること。それが愛なのです”
”自立とは、「自己中心性からの脱却」なのです”

他の人のためにと思ってやっているつもりのことでも、本当は自分のためではないかという論旨は同じ。他人の価値と自分の価値を認めること、尊敬と自立が対になって説明されており、納得。面白かった。

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