【本】16037 性風俗のいびつな現場 by 坂爪真吾

投稿者: | 2016-04-13

性風俗業界は、女性を商品化しているという批判もあるが、貧困女性のセーフティネットとしての役割もある程度担っている。
本著で挙げられている例で言うならば、
“新生児を抱えた産後一~二カ月の女性が、週二回、わずか二時間程度の勤務(無料の託児所付)で月に一〇万~三〇万稼げる仕事”は、そうそうない。

“NPO業界の人たちは、風俗業界に対して『何が正しいかどうか』といった是非論を語る傾向にあります。しかし、風俗業界の人たちは是非論は語らない。何が具体的に役に立つか、何が実践的なのかだけを考える。”

医療的な観点から見ると、この業界がHIVを含めて性感染症のハブになっている可能性は高い。
規制だらけにするのであれば、働く人、利用者を守るような規制も必要ではないか、と思う。

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