【本】『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』井上 和幸, 曽和 利光

投稿者: | 2015-12-09

“「自分たちよりも優秀な学生を採用しろ」──これは、リクルート社の創業者である江副浩正氏が、いつも言われていた言葉です。  リクルート社では、分不相応な採用と呼んでいました。”

“お互いの距離を縮め、信頼関係をつくっていくために有効なもう1つの手段は、お互いの共通項探しです。  たとえば、学生時代にやっていたスポーツが一緒とか、出身地や好きな食べ物が一緒といったことです。”

“こちらはいろいろ考え抜いて共通点を探していますから偶然ではないのですが、人間関係を作るのが上手な人は、それをおくびにも出さず、その情報が出てくるように話の流れを作って、「本当ですか?」を引き出す話をしているものです。営業マンもスカウトも異性にモテる人も同じです。”

“大企業というのは、結局、幹部候補生として見立てる人は別かもしれませんが、高級部品が欲しいのです。部品の人なのか、それを組み立てる人なのか、という違いは大きいです。  中小の勝てる領域は「組み立てる人になれるよ」というのが、1つのポイントだと思います。”

知名度の低い中小企業が、優秀な学生を集めるためにすべきことが具体的に示されている。会社のなかでの採用活動の外で、いかに学生と知り合って信頼関係を築いていくか、そして優秀な学生をいかに育てていくかが書いてあります。就活生相手に限らず応用できる、「人たらし」になるための術が参考になる。

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